こんにちは、店長の関です。今日から3月。ここまでくれば昨年2月のような記録的な大雪はなさそうです。とは言え前橋周辺には倒壊したままのビニールハウスや車庫などまだ昨年の大雪の爪痕が残っています。

 久々に「普通の生活」について書きたいと思います。テーマはコーヒー。
 
 最近サードウェイブコーヒーというフレーズを耳にすることが多くなってきました。スターバックスコーヒーやタリーズコーヒーがイタリア製高性能エスプレッソマシンを駆使し、カプチーノの泡に素敵な絵(なぜか葉っぱやスマイル顔が多い)を描いて提供し始めた時が第2の波で、ブルーボトルコーヒーに代表されるアメリカ西海岸発のローカルなロースター兼コーヒーショップ達が豆の品質(スペシャリティ)を追求し、焙煎したてをドリップして提供するスタイルがサードウェイブ(第3の波)。倉庫を今風に改装して店舗としているのも特徴です。
 私がサードウェイブというフレーズを初めて知ったのは今から5年くらい前。ブルータスカーサの特集です。その時、この言い方に対し強い違和感を覚えました。そういう流れを誘導している感がぷんぷんしていましたので。予想通り、以来日本のあちこちで同様の形態のコーヒーショップ(エスプレッソからドリップへ)が出現していきました。そして遂に、ブルーボトルコーヒーが東京へ出店です。今後しばらくはこの流れは続くことでしょう。ところで第1の波はいつなんだろう?サイフォン式かな?
 前置きはさておき、私にとって普通のコーヒーとは「自分で淹れたコーヒー」と「スタバのドリップコーヒー(ショート)」です。コーヒーを自分で淹れ始めたのは大学生の頃から。その頃はMJBコーヒーの緑缶に憧れてよく買ってドリップしていました。社会人になってからは、大好きな箕郷町のスーパーまるおかで知った京都イノダコーヒーの赤缶がお気に入りでした。今はKaffa coffeeさんのカッファブレンドを定期的(週1)で取り寄せて飲んでいます。味は深入りが好きです。冷たい牛乳をいれるので深入りがよく合います。外で飲む時はスターバックスのドリップコーヒーが多いです。これに冷たい牛乳を1センチくらい入れてもらいます。スタバのドリップコーヒーは当日のおかわりは108円で頼めるのもありがたいです。
 最近「サードウェイブに押されてスタバがピンチ?」・「スタバは炭の味しかしない(深入りすぎる)」などのアンチな声も聞かれますが、地方ではスタバは絶好調!休日ともなると満員です。その秘訣はサードプレイス(第3の場所)としてしっかり役割を果たしているからだと思います。サードウェイブは抵抗がありますが、サードプレイス(家・仕事場につぐ第3の居場所)は好きです。最近、新しく出来たスターバックス高崎上中居店によく行きますが素晴らしい店内(雰囲気)だと思います。スタバは都会では飽和状態ですが地方ではまだまだ伸びていくでしょう。その際にはエスプレッソ系のメニューを減らし、ドリップ中心で体に優しいフードを扱う形態にシフトしていくのではないでしょうか?これは願望でもありますが。
 何にせよ、コーヒーは味よりもコーヒーを飲んでいる雰囲気(環境)を楽しみたいです。
 たまにアメリカ映画のシーンでお目にかかる場末のレストランかドライブインでマグカップになみなみと注がれたいかにも薄いアメリカンコーヒー(もちろんおかわり自由)が無性に飲みたくなります。それはきっとコーヒーの味以上にあの雰囲気(環境)がいい味を出しているからなのだと思います。いつかあの不味いコーヒーを飲みにアメリカへ行ってみたいです。
 
 余談ですが、純粋にドリップコーヒーの「味」と「環境」を両方楽しみたいなら平日夜の珈琲館のカウンター席をお勧め致します(たまに利用します)。なにせドリップ歴が違いますから。(終)